当院が選んだ、世界標準の矯正専用ベッド。
その歴史と技術、そして選ぶ理由。
トムソンテーブルとは、脊椎の各部位に対応した複数の「ドロップセクション(落下部)」を持つ矯正専用ベッドです。施術者が手を置いて軽い推力を加えると、テーブルのその部分が数ミリ落下し、重力と慣性の力が加わって関節がスムーズに動きます。
従来の矯正は施術者の腕力に頼る部分が大きく、患者への負担も施術者への負担も大きいものでした。トムソンテーブルはその問題を根本から解決した、カイロプラクティック史上最も画期的な発明のひとつです。
パーマーカイロプラクティック大学に入学したJ. Clay Thompson。当時の矯正台は1915年以来アップデートされておらず、力任せの施術が当たり前でした。ある日、壊れた台で施術すると患者の経過が良いことに気づいた彼は、「もっと良い方法があるはずだ」と確信します。
Thompsonが開発した落下式ヘッドピースをBJ Palmer(カイロプラクティックの発展者)に披露。BJ は「これはカイロプラクティックを変える!」と興奮し、パーマーホームカミングでデビュー。1952年のことでした。
ドロップヘッドピースの特許を正式取得。その後、腰椎・胸椎・骨盤部のドロップセクションも開発し、1957年に全脊椎対応のフルドロップテーブルを完成させます。Thompson はカイロプラクティック機器で23件の特許を取得しました。
現在、世界の約56%のカイロプラクターが使用する世界標準の技術です。Zenithをはじめとする専業メーカーが製造を続け、その精度と安全性はさらに進化しています。
ドロップ機構がニュートンの運動第一法則を利用し、施術者の小さな推力を関節の動きへと変換。力任せの矯正では難しい「精密さ」を実現します。施術者の体格に関わらず、一貫した施術が可能です。
強い捻転や圧迫を必要とする従来の矯正と異なり、トムソン式は施術後のだるさや痛みが出にくい。高齢者・妊婦・お子様・施術初体験の方にも安心して使用できる安全性が魅力です。
トムソンテクニック独自の「レッグレングス分析」により、神経系の不均衡を客観的に評価。どの分節に問題があるかを可視化し、施術の根拠を患者さんと共有できます。
当院が採用するNC(ニューカイロプラクティック)理論は、強い刺激を避け神経系への繊細なアプローチを重視します。高速低振幅(HVLA)かつ低負荷というトムソンの特性はNC理論と完璧に一致します。
ゼニス440は、カイロプラクティック業界で最高峰と称される矯正専用ベッドのひとつです。頭部・胸部・腹部・骨盤部の4箇所にエアー駆動のドロップセクションを搭載し、ベッドの高さ調整も電動で自在に行えます。精密なドロップ圧の設定と、患者の体格に合わせた多段階の高さ調節により、あらゆるケースに対応できる信頼性を持ちます。
当院はゼニス社のオーナーズクラブに認定されています。これはゼニス製品を正規に導入し、その技術・品質基準を満たした施術院のみに与えられる認定です。患者さまに確かな品質の施術を提供するための証明です。
Clay Thompsonがドロップ式を思いついたのは、ヘッドピースが壊れた中古のベッドを使っていたから。偶然の産物だった「落ちるヘッドピース」で施術した患者の調子が良く、そこから研究が始まりました。世紀の発明が「壊れた台」から生まれたのは、カイロ界の有名なエピソードです。
トムソンテーブルの原理はニュートンの運動第一法則に基づいています。「静止している物体は外力が加わるまで静止し続ける」という慣性の法則を、関節の矯正に応用。物理学の教科書の内容が、施術台として毎日活躍しています。
Clay Thompsonが1952年に作った初代のドロップテーブルは、現在もパーマーカイロプラクティック大学のトグル実習室で現役使用されています。数年前に張り替えられながらも、70年以上が経過した今もなお学生の実習に使われているのは驚異的な耐久性です。
従来の矯正は体格や腕力への依存が大きく、小柄な施術者には不利な面がありました。トムソンテーブルは体格差を関係なくした技術でもあります。このことが女性施術者のカイロプラクティック参入を大きく後押ししたと言われています。
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