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なぜ仙腸関節と第二頸椎を矯正するのか

2025.11.23 ブログ・コラム

なぜ仙腸関節と第二頸椎を矯正するのか

〜ニューカイロプラクティック理論からみた身体バランスの核心〜

当院では施術の中心に「仙腸関節(骨盤)」と「C2(第2頚椎)」の調整を据えています。

なぜこの二つが特に重要なのか――それはニューカイロプラクティック理論において、身体の歪みを生み出す最初のポイント=一次的サブラクセーションと考えられているからです。

今日はその理由を少し掘り下げてご紹介します。

◆仙腸関節(骨盤)が“体の土台”とされる理由

仙腸関節は、上半身と下半身をつなぎ、体重を支える要の関節です。ここにわずかなズレが生じるだけで、足の長さの左右差や腰の筋緊張、反り腰や猫背といった姿勢不良につながり、全身のバランスを崩すことがあります。

イメージしやすい例でいえば「家の土台」。土台が傾けば柱も屋根も歪むように、仙腸関節の乱れは背骨全体の緊張を招き、肩こりや腰痛、脚の疲れなどの不調を引き起こしやすくなります。

当院ではゼニス社製440型トムソンテーブルを用いて仙腸関節を矯正します。強い力を加える必要はなく、ドロップのわずかな落下エネルギーで精密に調整できるため、身体に負担をかけずに“土台を正す”ことが可能です。

 

 

◆C2(第2頚椎)が重視される理由

仙腸関節と並んで重要なのが、首の上部にあるC2(第二頸椎)です。C2は頭部の回旋を担い、さらに自律神経の通り道である脊髄上部を保護する役割を持っています。そのため、わずかなズレでも神経の働きに影響が出やすいと考えられています。

臨床の現場でも、C2の不調は頭痛・首こり・眼精疲労・めまい・自律神経の乱れなどにつながるケースが多く見られます。

仙腸関節とC2を同時に整えることが大切なのは、身体の最下部と最上部を調整することで背骨全体の歪みをリセットできるからです。ニューカイロプラクティックではこれを「ダブルエリア・コンセプト」と呼び、全身の中でも特に影響力の強い二点を整えることで効率的に身体をニュートラルな状態へ導けると考えています。

 

 

◆なぜ“同時に整える”のか

身体の歪みは一か所だけを整えても戻りやすく、根本的な改善にはつながりにくいことがあります。ですが仙腸関節(下部)とC2(上部)を同時に整えることで、

  • ・背骨全体が乱れにくくなる
  • ・神経伝達がスムーズになる
  • ・筋肉の緊張バランスが整う
  • ・自律神経が安定しやすい

といった全身的な調整効果が期待できます。

 

当院では施術前に脚長差や可動域のチェックを行い、あなたの身体の状態に合わせて最適な角度・位置で矯正を行います。土台と上部を同時に整えることで、より安定した身体バランスを取り戻すことができるのです。