中高年になると、ある日突然、肩が「イタタタタ…」と激痛が走り、腕を上げることができないという症状を経験された方は少なくないのではないでしょうか。
その症状は、ある年齢(40代後半くらい)を過ぎると発症することから『五十肩』や『四十肩』と呼ばれるています。
医学的には『肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)』といわれ、英語ではFrozen shoulder(フローズン ショルダー)と言われていて、日本語に訳すと『凍結肩』と表現される場合もあります。
五十肩(肩関節周囲炎)の症状
五十肩(肩関節周囲炎)の主な症状は腕、肩の動きに大きな制限が出るとともに、強い痛みがあります。
ジャケットを着る動きやお尻のポケットに物を出し入れする動き、横から上に腕を上げていく動きで激痛が走ります。痛みのせいで、日常生活や仕事にも支障が出てしまうことがあります。
症状の初期段階では主に夜間に痛みがあり、睡眠が妨げられる場合もあります。睡眠不足によりストレスがたまってしまう可能性がでてきます。
初期症状を過ぎると夜間の痛みは軽減しますが、日中の痛みは継続します。また、腕の重だるさや腕を上げることができない等の可動域が制限されてしまうことがあります。
肩の動きは腕や肩甲骨周り、胸筋の影響を強く受けて動きますが、体幹の筋肉、主に腹筋の影響も大いに受けています。筋力は使わないと衰えてきてしまいます。
痛みが落ち着いてきたら筋力を保つため、そして関節の機能回復のために、いつも通りの日常生活を送り無理のない範囲で肩や腕を使うことが大切になってきます。
五十肩は短期間では痛みがとれないことがほとんどです。少なくとも半年、症状によっては1年以上の治療期間を要することもありますが、適切な治療を続けることで期間はかかっても回復していきます。
当院のカイロプラクティックでも、五十肩は痛みがとれるまでにある程度の期間をいただくことが多い症状ですが、骨盤、背骨、頚を整えていくことで、できるだけ早く症状が改善されるよう施術をしています。運動療法と組み合わせていくことも有効なため、当院では痛みの強さを考慮しながら、ご家庭でもできる体操やストレッチ等のアドバイスも行っています。
つらい痛みは少しでも軽くしたいものです。五十肩かもしれないと感じた時は、こじらせる前にぜひ当院にご相談ください。
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