体のコラム

ストレスの原因と身体の関係

ストレスという言葉は元来、苦悩とか辛苦という意味に使われていましたが、1930年代にH・セリエという生理学者が「有害な刺激形態に対する身体的防衛」という意味に用いて以来、1940年以後、次第に心理学用語として用いられるようになりました。
例えば「ロングマン心理学・精神医学」(1984)では「ストレスとは個人の適応に要求がなされたときの生理的または心理的緊張状態(ストレイン)」と定義されています。

先に述べたセリエはこのような状態を「汎適応症候群」と呼び環境から強要される刺激を「ストレッサー」と呼び区別してます。 ストレッサーに長時間さらされたり、急激に強いストレッサーを受けると、人間は生理学・心理的に異常な反応を起こすようになります。L・Eヒンクル(1979)は「有機体と有害刺激との相互作用によって生じた生体内の状態」とストレスを定義してます。

ストレス反応は身体的にはいわゆる心身症といわれるもので、循環器系統、消化器系統に現れやすいと言われています。
循環器系では怒りとか不快に伴う血圧の増加が慢性化して本能性高血圧になったり、不安や恐怖によって心臓の動悸が高まるように、こうした経験を重ねると心臓疾患に侵されやすくなります。
消化器系では旅行中のストレスがしばしば便秘や下痢などになる場合があります。
またテレビなどの秒読みの仕事をしている人などは緊張の為、胃が締めつけられる経験をするが、これを重ねると消火器(胃や腸)の壁に出血や潰痕を起こす可能性もあります。
その他、ストレスが続くと頭痛や肩こりなどに悩まされたり身体の抵抗力が弱まり、風邪などにもかかりやすくなります。
心理的な側面ではし疲労感が上げられますが疲れ切っているのに眠れないという、いわゆる神経衰弱症状(サイカスセニア)に陥ることもあります。また日常の仕事や娯楽などに注意集中できずいつもイライラした不安感に悩まされ、恐怖症や不安神経症になる場合もあります。

当院のカイロプラクティックではストレスからくる肩コリ、リラクゼーションによる精神安定作用様々な症状に対応した施術を行っておりますのでぜひ一度御来院して下さい。
スタッフ一同お待ちしてます。

『引用文献有斐閣選書「ストレス克服のためのカウンセリング」』
中西信男 古市裕一 三川俊樹 著