みなさまは膝や腰、肘など関節の痛みにお悩みではありませんか?
今回は膝の痛みや不調に注目してコラムをお届けします。
膝痛の原因
膝痛は関節内部の滑膜組織の牽引やねじれから起こります。
滑膜組織とは膝の関節の間にあり、関節を包んでいる膜の一部です。この膜から関節液が浸みだし関節同士の滑りを良くする滑液という液体が出ており膜自体に痛みを感じる神経が多く分布しています。ここが引っ張られたりねじれたりすると滑液が出ず関節の滑りが悪くなるだけでなく痛みを発するようになります。
膝痛を防ぐためには?
先ほどお話ししたように膝の痛みは膝の関節の間にある膜が引っ張られたりねじれたりすることで起こります。そのため膝同士のジョイントがずれていたり、過度な衝撃や膝自体をねじる動作等があれば必然的に膝関節の間にある滑膜は伸ばされたりねじられ痛みを発することになります。
□膝の痛みを防ぐためには
- 関節同士がしっかり噛み合うように圧力を加えること。
- 関節のアライメント(関節同士の位置関係のこと)を保つために周りの筋肉を鍛えること。
- 足の長さの差が生まれる原因である骨盤の矯正。
などがあげられます。それではそれぞれ詳しくみてみましょう。
膝に圧力を加えるってどういう風にやるの?
膝に圧力が加わる動作で代表的なものは階段や坂道を登る動作です。
膝が痛いときには階段の上り下りを控えるように言われるケースが多いのですが実は登りの動作はむしろ膝にいい影響を与えてくれます。登り動作は太腿の大きい筋肉を動員するので感覚的にキツイ動作ではあるもののそのときに使われる大腿四頭筋という筋肉が膝のお皿を介し大腿骨(太ももの骨)と脛骨(スネの骨)のくっつく圧を増してくれます。膝関節の安定に寄与する腿の筋肉の鍛錬にも最適です。
また膝が痛い人に水中ウォーキングを勧めることがありますが、それも水が膝に圧を加えることで膝の関節が密着してくれているからです。陸上を歩くのは痛いが水中なら歩けるというのはこの水圧のおかげです。
(※ただしゆっくりでも登りが痛い方は膝関節内の損傷も疑われるので無理は禁物です。すぐに診察を!)
膝関節のアライメントを整えるための筋トレとは?
膝の安定に関わる筋肉の主な二つは大腿四頭筋、ハムストリングス(大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋)です。
これらは膝からみれば表と裏に位置しており、バランス良く鍛えることで膝関節の安定性を強めることが出来ます。
この二つの筋肉を同時に効率よく鍛えるトレーニングはスクワットです。スクワットというとなにやら屈強な男子が重いバーベルを担ぎ、歯を食いしばりながら行うもののようなイメージがありますが、膝のケアのためのスクワットはそんなに負荷が大きくなくても大丈夫です。
スポーツ経験のある方は太ももと地面が平行になるくらいまでしゃがみ、ゆっくり立ち上がるスクワットを行ってみてください。このとき膝が足のつま先より出ないようにすること、おしりを突き出しながらなるべく背筋は伸ばしながら行うことがポイントです。
スポーツ経験がなかったりご高齢の方は転倒や激しい筋肉痛を避けるため強度を落としておこないます。その際はイスに腰掛けた状態から行うスクワットがいいでしょう。
まずしっかり腰掛けた状態から足を肩幅くらいに開き、膝に手を置いた状態から背筋を曲げず膝が足のつま先より出ないようにしながら立ち上がります。なれてきたら少しずつゆっくり立ち上がるとより効果的です。
骨盤と足の長さから膝の痛みに影響がある?
骨盤は歩くたびに少しずつ動いています。しかし何らかの影響で骨盤がずれてしまうと骨盤の動きが止まり、ずれた側の足が短くなってしまいます。少しの差ではありますが短い側の足は正常な側に比べ足を着く際少し強い衝撃が加わります。
人間は少ない人で三千歩、多い人で一万歩を一日に歩くと言われています。たとえ少ない衝撃だったとしても三千回も反復されると少なからず衝撃を吸収する膝や股関節に影響が出ます。それが何日も続けば…膝の不調が出てきてしまうのは想像に難くないでしょう。
骨盤が整っていれば足の筋肉もしっかりと動いてくれるので歩きも軽く、足の長さも揃うので受ける衝撃も少なくてすみます。
当院のカイロプラクティックは骨盤(カラダの土台)と背骨(カラダの柱)の歪みを整え” 足 “ の長さを徐々に揃えていきます。また、骨盤と背骨の歪みを整えることで、関節の動きや神経伝達、筋肉の緊張などをその人本来の自然な状態に近づかせていくことができます。
先ほどお話しした膝のアライメントを安定させる筋肉は骨盤から膝についているので骨盤の形が整うとその機能もしっかりと発揮されます。
日頃から痛みを防ぎ颯爽と歩けるよう心がけていきましょう!
「膝の痛み」「骨盤矯正」「骨格バランス」のことなら、西荻窪北口カイロプラクティック整体院へ